はじめてチャイルドシートを選ぶとき、どのメーカーにすれば良いか、どのタイプにすれば良いか迷いますよね。
メーカーも色々あって、値段もピンキリ、どれを選べば良いのか、本当、わかりにくいです。
正直なところ、正解はありません。
安全性の面では、最低限、チャイルドシートの国際基準の「R44」や「R129」(iSize)のどちらかを満たしていれば、OKです。
あとはご自分の好きなメーカー・デザインの製品を選ぶだけです。
私の場合、自車がゴルフ トゥーランといこともあり、欧州のブリタックス・レーマー社(以下、ブリタックス)の製品を選びました。
VW純正アクセサリーに乗っているチャイルドシートは、私が確認した限りですが、おそらくブリタックスのOEM品です。
私は2016年に第一子が誕生した際に、自分の車と妻の車用に合計2セットのブリタックスのチャイルドシートを購入しましたので、その経験から選び方のポイントを紹介します。
チャイルドシートはブリタックスがオススメ
最初にチャイルドシートは基準を満たしていればどの製品でもOKと言いましたが、私はヨーロッパのメーカー、ブリタックスの製品をオススメします。
私がブリタックスをオススメする理由は以下の3つです。
- チャイルドシートの基準はヨーロッパで決められている
- ヨーロッパは自動車と人が共存してきた歴史が長い
- ヨーロッパのチャイルドシートメーカーの中でも、ブリタックスは日本国内で入手しやすい
それでは、理由を説明していきます。
ブリタックスの伝統
ドイツとイギリスの強い伝統を持つBritax Römerは、1930 年代初頭に自動車用の安全装置やアクセサリーの製造からスタート。
1966 年初の自社チャイルドシートを開発して以来、50年以上にわたり、小さな子供たちにさらなる安全性を提供したいという強い信念でベビーカーやチャイルドシートの製造を行なっていて、グローバルブランドとしての確固たる信頼をあつめています。
https://www.britax-romer.co.uk/discover-britax-roemer
ブリタックスをオススメする3つの理由
理由①チャイルドシートの国際基準はヨーロッパで決められている
詳細はこちらのページで解説していますが、「道路運送車両の保安基準」で定められているチャイルドシートの保安基準はR44やR129といった国際基準をそのまま採用していて、それは国連欧州経済委員会(UNECE)で策定されています。
要するにヨーロッパで決められた基準をそのまま日本国内で採用している状況です。
そのため、チャイルドシートといった安全装備の基準も先進的であると考えられます。
そんな理由から、私はブリタックスをオススメします。
理由②ヨーロッパは自動車と人が共存してきた歴史が長い
人類初の自動車はヨーロッパで誕生し、世界初の自動車事故もヨーロッパで起きています。ヨーロッパは自動車と人間が共存してきた歴史が長いといえます。
そのため、ヨーロッパのチャイルドシートメーカーの方が、それ以外の地域のメーカーと比べて、安全に関する情報が豊富でノウハウが蓄積されている、と思われます。
理由③日本国内でも入手しやすい
ブリタックスは日本に販売代理店があります。そのため、国内のベビー用品店やオンラインストアでも購入可能です。
全てのメーカーを調査したわけではないですが、ヨーロッパのチャイルドシートメーカーの中でも、ブリタックスは日本国内で入手しやすいメーカーであるといえます。
ここまで、私がブリタックスをオススメする理由をご紹介しました。
ブリタックス製品の選び方
チャイルドシートは子供の成長に合わせて数回買い替えする必要があります。
こちらのページで解説していますが、子供が大人と同じシートベルトを使えるようになる、身長150cmに成長するのは成長曲線で見ると12歳頃です。その間に子供の身長は2倍以上、体重は10倍以上に成長します。
新生児から小学校卒業まで、一つのチャイルドシートを使い続けられるのが理想ですが、ブリタックスをはじめ、多くのメーカーではチャイルドシートの対象となる子供を年齢、身長、体重でいくつかの区分に分けて商品開発していることが多いです。
ブリタックスの場合、子供の区分は下の表のようになっています。
区分 | 年齢 | 身長 (cm) | 体重 (kg) |
---|---|---|---|
Baby(乳児) | 0ヶ月〜15ヶ月 | 40 – 83 | 0 – 13 |
Toddler(幼児) | 9ヶ月〜4歳 | 61 – 105 | 9 – 18 |
Child(児童) | 3.5歳〜12歳 | 100 – 150 | 15 – 36 |
そして、代表的な製品が対応する区分は以下の図のようになっていて、子供の区分と完全に一致している訳ではないです。

なので、新生児から12歳まで、どの製品を組み合わせていくか、全体のロードマップを購入前に検討しておくことをオススメします。
トラベルシステムについて
ここで、チャイルドシートを対応するベビーカーに取り付け可能な「トラベルシステム」という仕組みがありますので、解説します。
チャイルドシートとベビーカーをトラベルシステム対応のもので揃えておくと、車での旅行のように、車から降りた後にベビーカーで移動することが多いときや、車・ベビーカー・飛行機での旅行の際に、子供を寝かせたままでチャイルドシートの取り付け、取り外しが可能なので非常に便利です。
もし、あなたのお子様がチャイルドシートでよく寝てくれる場合は特にオススメです。
注意すべき点として、子供によってはチャイルドシートを嫌がる場合がありますので、高い金額でトラベルシステム対応品を揃えても、結局、抱っこで移動する羽目になってしまった……、ということも考えられます。
また、子供を寝かせたまま運ぶ際は、子供の体重+チャイルドシートの重量がかかって、結構な重量になる点もご注意ください。
新生児の頃はまだ良いのですが、1歳近くなると、体重だけで10kgオーバーになりますので、私の場合、片腕では持ち運ぶのはきついです。
それでも、移動中に寝てしまった子供を起こさずにベビーカーに乗せ替えることが簡単にできるので、車で移動する機会が多い人にはオススメです。
私の場合、1人目の子供が生まれた時(2016年)に当時の最新モデルのトラベルシステム対応チャイルドシートとベビーカーを揃えました。
うちの子はチャイルドシートがお気に入りだったので、車で買い物に出かけた際に、チャイルドシートから下ろさずにベビーカーに取り付けて移動できたり、帰宅後にチャイルドシートに寝かせたまま、部屋の中で昼寝させたりできて活躍しました。
2人目の子供の時は、コロナ禍の影響で外出機会が減ったこともあり、ベビーカーに取り付けては使っていませんが、車から取り外して、子供を寝かせたまま部屋まで運べるのは便利です。
オススメの買い方
それでは、あなたにオススメの買い方を探していきましょう。
最初にどのパターンで買い替えしていくか決めてしまえば、あとは購入するだけです。
私が考えるオススメの買い方は3パターンあります。
オススメの買い方①
オススメの買い方1つ目は、トラベルシステム対応パターンで、12歳までに合計3個のチャイルドシートを購入するパターンです。

上図のように、お子様の年齢に合わせて、3つのチャイルドシートを乗り換えていくパターンです。
- BABY-SAFE iSENSE + FLEX-BASE iSENSE (新生児〜15ヶ月まで)
- DUALFIX iSENSE+ FLEX-BASE iSENSE (3ヶ月〜4歳まで)
- KIDFIX iSIZE (3.5歳〜12歳まで)
このパターンの特徴は以下の通りです。
- 1つ目のチャイルドシート「BABY-SAFE iSENSE」がトラベルシステム対応
- 2つ目のチャイルドシート「DUALFIX iSENSE」の取り付けに、1つ目で使ったFLEX-BASE iSENSEを使い回しできる。
12歳までに買い替えるチャイルドシートが3台になるので、資金に余裕がある人や、お子さんの乗り心地重視の方に向いています。
①−1. BABY-SAFE iSENSE + FLEX-BASE iSENSE (新生児〜15ヶ月まで)
BABY-SAFE iSENSEは単品では車両に取り付けできないため、FLEX-BASE iSENSEを同時に購入してください。
①-2. DUALFIX iSENSE+ FLEX-BASE iSENSE (3ヶ月〜4歳まで)
上記商品だけでは車両に取り付けできません。FLEX-BASE iSENSEが別途必要となります。
①-1. で購入したものを流用することができます。
①-3. KIDFIX iSIZE (3.5歳〜12歳まで)
KIDFIX i-SIZEは最新の安全基準「R129 i-Size」に適合した、ブリタックス史上最も安全なジュニアシートとうたっています。
オススメの買い方②
オススメの買い方2つ目は、トラベルシステム対応で、12歳までに2つのチャイルドシートを乗り換えるパターンです。

上図のように、お子様の年齢に合わせて2つのチャイルドシートを乗り換えていきます。
- BABY-SAFE iSENSE + FLEX-BASE iSENSE (新生児〜15ヶ月まで)
- ADVANSAFIX i-SIZE (15ヶ月〜12歳まで)
パターン①との違いは、買い替えが1回で済むので、トータルコストが抑えられる点です。
私も、1台目の車用にこのパターンで購入しました。
トラベルシステム対応のチャイルドシートを安く揃えたい場合にオススメです。
②-1. BABY-SAFE iSENSE + FLEX-BASE iSENSE (新生児〜15ヶ月まで)
BABY-SAFE iSENSEは単品では車両に取り付けできないため、FLEX-BASE iSENSEを同時に購入してください。
②-2. ADVANSAFIX i-SIZE (15ヶ月〜12歳まで)
オススメの買い方③
オススメの買い方3つ目は、トラベルシステム非対応の2つのチャイルドシートを乗り換えるパターンです。
一番購入に必要な金額が少なくて済むのはこのパターンです。

上図のように、お子様の年齢に合わせて2つのチャイルドシートを乗り換えます。
- DUALFIX i-SIZE (新生児〜4歳まで)
- KIDFIX i-SIZE (3.5歳〜12歳まで)
パターン②との違いは、新生児期のチャイルドシートがトラベルシステムに対応していない点です。
ただ、トラベルシステムに対応していない代わりにシンプルな設計で壊れにくくなっているのがメリットです。特に3.5歳からのKIDFIX i-SIZEは最新の安全基準「R129 i-Size」に適合した、ブリタックス史上最も安全なジュニアシートとうたっています。
私は2台目の車のチャイルドシートはこのパターンで購入しています。
③-1. DUALFIX i-SIZE (新生児〜4歳まで)
③-2. KIDFIX i-SIZE (3.5歳〜12歳まで)
まとめ
以上、私が自分の車2台分、合計2セットのチャイルドシートを購入した経験から、ブリタックスのチャイルドシート選びのポイントを3つ紹介しました。
チャイルドシートは意外と高額で初めてみた時はびっくりしますが、あなたの大切なお子様の命に関わる買い物ですので、もしもの時に後悔しないよう、安心・安全な製品を選ぶようにしましょう。
私の経験が皆さんのチャイルドシート選びの参考になれば幸いです。
メーカーサイトと、公式オンラインショップのリンクはこちら↓になります。
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