R44 vs R129 比較ガイド(2026年版)- チャイルドシートの安全基準、今からどっちを選ぶべき?
チャイルドシートの安全基準「R44」と「R129」の違いを徹底比較。経過措置終了後もR44はまだ使えるのか?これから買うならどっち?よくある誤解も含めて解説します。

こんにちは!
チャイルドシートを選ぼうとしたら「R44」「R129」という謎の記号が出てきて、「え、何これ?」となった方、いませんか?
正直に言うと、僕も最初はさっぱりでした。
長女が生まれた2016年当時、店員さんに言われるがままR44のシートを買って、「まあ、ちゃんとした規格なんでしょ」くらいの認識だったんですよね。
でも最近、「R44は廃止された」
「R129じゃないとダメ」みたいな話を聞くようになって、
「え、うちのシート、使い続けて大丈夫なの?」
と不安になる方も多いんじゃないかと思います。
というわけで今日は、この辺りをざっくり整理してみます。
ざっくり言うとこんな感じです:
- R44とR129は「体重基準」vs「身長基準」の違い
- R44は新規製造が終わっただけで、使用禁止ではない
- これから買うなら、僕ならR129を選ぶと思います
まず結論
| あなたの状況👇 | 結論👇 |
|---|---|
| これから新規購入 | R129がおすすめ (最新基準、将来性あり) |
| R44を使用中 | 直ちに違法ではないが、条件次第で買い替え検討 |
| 迷っている | 4つの判断軸で決める (車の対応/取付方式/子の体格/利用期間) |
ご注意: 本記事は一般的な情報提供を目的としています。
最終判断は公式情報・製品表示・取扱説明書をご確認ください。
そもそもR44とR129って何?
R44 - 「体重で決める」旧規格
R44は、1982年に制定された国連の協定規則第44号です。
ものすごくざっくり言うと、「子どもの体重に応じてシートを選んでね」という考え方ですね。
| グループ | 対象体重 |
|---|---|
| 0 | 10kg未満 |
| 0+ | 13kg未満 |
| I | 9〜18kg |
| II | 15〜25kg |
| III | 22〜36kg |
過去40年以上も世界標準として使われてきた、由緒正しい規格です。
ただ、国土交通省の告示により、2023年8月末をもって日本での新規製品認証が終了しました。
ここがポイントで、「使用禁止」ではなく「新しく作れなくなった」だけなんですよね。
R129 - 「身長で決める」新規格
R129は、2013年に制定された国連の協定規則第129号です。
R44との違いを簡単にまとめると、こんな感じです。
- 身長を基準にした区分(体重ではなく)
- 側面衝突試験が追加された
- 後ろ向き使用期間が延長(15ヶ月まで必須)
協定規則第129号 規則6.1.2.3. 「月齢15カ月未満の幼児に対しては、横向き又は後向きの年少者用補助乗車装置のみを使用するものとする。」
ちなみに「i-Size」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これ、ちょっとややこしいんですが、i-SizeはR129のうち「ISOFIX固定タイプ」だけを指す呼び名なんです。
R44とR129にはシートベルト固定のモデルもあるので、「R129 = i-Size」ではありません。
本記事では混乱を避けるため「R129」で統一しますね。
日本での位置づけ
日本の保安基準の細目を定める告示では、R129が基準として採用されています。
「年少者用補助乗車装置の構造、操作性能等に関し保安基準第22条の5第3項の告示で定める基準は、協定規則第129号の規則4.、6.及び7.に定める基準とする。」 —保安基準の細目を定める告示 第32条
ただ、ここで安心してほしいのは、R44製品の使用を禁止する規定は確認されていないということです。
新規の型式認証が終了しただけで、すでに認証を受けた製品を使い続けることは問題ありません。
R44 vs R129 比較表
ここで一度、両者の違いを表にまとめておきますね。
| 項目 | R44(旧基準) | R129(新基準) |
|---|---|---|
| 基準の考え方 | 体重(kg) | 身長(cm) |
| 後ろ向き使用 | グループ0+まで(〜13kg) | 15ヶ月まで必須 |
| 側面衝突試験 | なし | あり |
| 取付方式 | シートベルト/ISOFIX | ISOFIX推奨(シートベルトも可) |
| 新規型式認証 | 終了(既認証品の販売・使用は継続可) | 現行 |
| 使用の可否 | 禁止規定なし(経過措置終了後も) | 使用可能 |
正直、僕も最初は誤解してました
「R129はISOFIX専用でしょ?うちの車、ISOFIX付いてないから関係ないや」
…と、実は僕も思ってたんですよね。
でもこれ、誤解でした。
R129規格は段階的に拡張されてきたんです。
- Phase 1: ISOFIX固定のチャイルドシート(i-Sizeと呼ばれるのはこのタイプ)
- Phase 2: ISOFIX非一体型ブースターシート
- Phase 3: シートベルト固定に対応
つまり、現在のR129製品にはシートベルト固定対応モデルも含まれています。
車がISOFIX非対応でも、シートベルト固定対応のR129製品を選べば使えるんです。
これ、知らない人けっこう多いんじゃないかなと思います。
状況別に考えてみましょう
ケース1:これから初めて買う
僕の考え: これから買うなら、R129を選ぶのがいいんじゃないかと思います。
理由はシンプルで、
- 最新の安全基準をクリアしている
- 側面衝突試験に合格している
- 今後も長く使える
という感じですね。
ただ、一点だけ注意してほしいのは、お持ちの車がISOFIX対応かどうかというところ。
もし、ISOFIX非対応だった場合でも、シートベルト固定対応のR129製品なら使えるので、購入前にチェックしておくと安心です。
ケース2:R44を使用中、買い替えを検討
「今使ってるR44、このまま使い続けていいの?」
この疑問、けっこう多いんじゃないでしょうか。
買い替えを考える判断軸として、僕は以下の4つをおすすめしています。
- 子どもの成長: 対象体重・身長の上限に近づいていないか
- 使用年数: 製品の推奨使用年数を超えていないか(5〜10年程度、メーカー・製品により異なります)
- 事故歴: 軽微な事故でも、衝撃を受けた場合は買い替えが推奨されます
- 取付の確実性: 毎回正しく装着できているか
買い替えを検討したほうがいいかも:
- 子どもの体格が対象範囲の上限に近い
- 使用年数が長い(5年以上)
- 過去に事故で衝撃を受けた
継続使用で問題なさそう:
- 子どもの体格がまだ対象範囲内
- 使用年数が短い
- 適切に取り付けられている
無理に焦って買い替える必要はないと思いますが、上記に当てはまるものがあれば、検討してみてもいいかもしれません。
ケース3:祖父母の車用にセカンドシート
帰省時など、短時間の利用を想定したセカンドシートの場合も、基本的にはR129をおすすめしたいです。
ISOFIX対応車の場合:
- ISOFIX固定のR129製品が最も確実ですね
ISOFIX非対応車の場合:
- シートベルト固定対応のR129製品を選ぶ
- 取付方法を事前に確認しておく
車のISOFIX対応状況を調べる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

ISOFIX対応チャイルドシートを3台以上取り付け可能な車ってどんな車?
ISOFIXでチャイルドシートを3台使いたいと考えたとき、国産車で足りるケース・足りないケースを安全基準と公式情報を軸に整理します。
ケース4:中古のR44を検討中
正直に言うと、中古のR44製品はあまりおすすめしにくいんですよね。
ただし、違法ではありません。
おすすめしにくい理由としては、こんなリスクがあるからです。
- 経年劣化(プラスチックの劣化、ベルトの摩耗)
- 事故歴が不明
- メーカー保証がない
- リコール対応が受けられない可能性
とはいえ、「どうしても予算の都合で…」という方もいると思います。
その場合は、せめて以下のポイントだけは確認してください。
- 製造年月日を確認(6年以上前なら避ける)
- 外観に傷やひび割れがないか
- ベルトに摩耗や劣化がないか
- 取扱説明書が揃っているか
- 事故歴がないことを確認
よくある質問に答えてみます
Q1: R44はもう使えないの?
A: 使えます。
ここ、けっこう誤解されてるポイントなんですよね。
経過措置は2023年8月末に終了しましたが、これは「新しくR44製品を作れなくなった」だけです。
既存のR44製品の使用を禁止する規定は、現時点で確認されていません(国土交通省告示参照)。
Q2: R44を使っていると違法?罰則はある?
A: 道路交通法上の使用義務は満たしているとされています。
道路交通法第71条の3第3項では、6歳未満の幼児を乗車させる際に「幼児用補助装置」(チャイルドシート)を使用することが義務付けられています。R44製品であっても、この使用義務を満たすものと解されています。
ちなみに、チャイルドシート未使用の場合は違反点数1点が科されます(警視庁「交通違反の点数一覧表」)。
反則金については科されないとする解説が一般的ですが、詳細は所轄の警察にご確認ください。
R44製品を正しく使用している場合、この違反には該当しませんのでご安心を。
Q3: R129はISOFIX必須?
A: 必須ではないです。
さっきも書きましたが、R129でもシートベルト固定に対応したモデルがあります。
車がISOFIX非対応でも、シートベルト固定対応のR129製品を選べばOKです。
Q4: 中古のR44を買っても大丈夫?
A: 正直、おすすめしにくいです。
経年劣化・事故歴不明・保証なしといったリスクがあります。
安全に関わるものなので、できれば新品のR129製品を選んでほしいな、というのが本音です。
どうしても購入する場合は、製造年月日・外観・事故歴を必ず確認してくださいね。
Q5: 車が古いとR129は使えない?
A: 使えます。
ISOFIX非対応の車でも、シートベルト固定対応のR129製品を選べば使用可能です。
購入前に製品の対応取付方式を確認すれば安心ですね。
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というわけで、まとめです
長くなりましたが、ポイントを整理するとこんな感じです。
- R44とR129の違いは「体重基準」vs「身長基準」
- これから買うならR129がおすすめ
- R44使用中でも直ちに違法ではない(ただし条件次第で買い替え検討)
- 「R129=ISOFIX必須」は誤解
正直、僕も最初はR44とR129の違いがよく分かっていなくて、ネットで調べても「結局どっちなの?」とモヤモヤしていた時期がありました。
この記事が、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
「うちはこうしたよ」「こんな選び方もあるよ」といった体験談があれば、ぜひSNSで教えてもらえると嬉しいです。